図書館でたまたま見つけた某情報雑誌のバックナンバーを見てたら、「1000万円の貯め方」みたいな特集がありました。
紹介されてたいくつかの家庭の家計簿を言うと、「30歳代で夫の手取りが月約35万円」「40歳代で夫婦共働きで手取りが合わせて月約50万円」など。
静かな図書館内でそれを見てた僕は、「そりゃ貯まるよ!」と声に出しそうになりました。
手取り額が低い人ばかりを例にしてたら雑誌の特集自体が成り立たないかもしれないけど、僕はそれを期待してその雑誌を手にしたのです。
極貧から1000万円貯めたとか、「頑張って貯めました!」が見たかった・・・。
でも、例にあった各家庭共に結構余裕で、自分たちが私用で使える小遣いも各人月1万円~3万円というリッチぶりで、その小遣いの1万円は昼めし代や付き合いの飲み代も含んでなさそう・・・。
まぁ、見た雑誌が悪かったということで(>_<)
僕の生活水準というか、金銭感覚で見る雑誌じゃなかったというわけでした(^^)
僕が1000万円を貯めれたわけ
さて、そんな1000万円ネタで僕のことを書いてみたいと思います。
僕がいくら貯めてセミリタイア(早期退職)したかは想像におまかせしますが、30歳代の後半から会社を辞めた40代後半までひたすら節約しました。
サラリーマン時代の節約期間は約10年間で、セミリタイア後も節約を続けて現在に至ります。
現在は、節約が趣味と言っても過言ではない感じ(^^)
サラリーマン時代は、入社してから10年経っても20年経っても基本的な給料が上がらない万年平社員でした。
ちなみに言うと、夏は激暑、冬は激寒の過酷な現場仕事に従事してました。
なので、夏は水分補給、冬はカイロや防寒着などのために、エアコンがあるところで仕事してる人より節約には不利だった気がします。
給料がほぼほぼ上がらなかったので、ホワイト企業などに勤めてる人が真剣に節約した場合と比べものにならない吹けば飛ぶような貯金額かもです(^^)
手取り平均月額は20万円前後でした。
残業して20万円を超えた給与明細を(専業主婦の)パートナーと一緒に見て大喜びしてました。
節約を始めた30代後半にタバコをやめ、当時のタバコ代だけで年間10万円浮く試算だったと思います。
タバコをやめたらタバコを買うために仕事の前か後にコンビニに必ず寄るという習慣がなくなり、ついでに何か買うというムダ買いもなくなりました。
自販機でジュースなどを買うのも完璧にやめて、仕事も休日もマイボトル持参に。
小遣いは無しで、欲しい物があればパートナーに相談という感じでした。
小遣い無しのエピソードで今でも覚えてるのが、当時、天気の良い日の通勤などで乗ってたバイクのこと。
節約にまだ慣れてない僕が能天気にバイクのブレーキをカスタムしたいとパートナーに言うと、「ブレーキ効かないの?」と言われました。
会話は以上・・・。
バイクや車のカスタムは、理解できない人は永遠に理解できない禅問答?な世界です。
ドレスアップのためにホイールを交換したい→今のホイールで走行できないの?
シートを(カッコいいのに)変えたい→シートが悪くなったの?
バイクを買い換えたいんだけど→エンジンが壊れたの?みたいな。
そんなわけで、普通に乗って最低限のメンテナンスをしてたらエンジンなんてたいてい壊れないので、ほぼ永遠に買い換えは無理。
カスタムも買い換えもしないこともあって、こだわりが消えました。
そして、しばらくしたら車があるからバイクは不要という考えになり、保険代も浮いてさらにお金が貯まりましたとさ。
めでたし、めでたし(^^)
1000万円を今まで貯めたことがない人が貯めると、次は2000万円を目指すという貯金の魔力?にハマるか、それとも高級車や高級腕時計などの高級品を買って散財するかだと思います。
僕は貯金額が初めて1000万円を超えたとき、使う楽しみよりも貯金が楽しくなってたのでセミリタイア(早期退職)できたようなもんです。
今は節約が趣味みたいなものですが、元々はすごい浪費家だったのでした(^^)
セミリタイア(早期退職)するべきか否か
セミリタイアして約5年も経った今、セミリタイアして良かったと確信が持ててるかというと、僕の場合はよくわからないです。
セミリタイアではなく再就職してたら、もしかしたら(良い意味で)運命の会社に入れたかも?・・・ということをたまに考えてしまいます。
仕事を楽しそうにする同年代をテレビドラマなどで観たときにそう思うことが多いです。
お金が稼げる仕事というか、充実した毎日を送れるみたいな仕事に未練たらたらじゃないですが、未練は若干あるかも?です(^^)
でも、もし現在もサラリーマンをやってたと想像して、楽しくセミリタイア生活をやってる同年代の人を見たときに「自分も仕事辞めたいなぁ・・・」と思うはずなので、僕はやっぱりセミリタイアして良かったのだと思います。
自由な人を見かけて自分もそうなりたいと強く思う人はセミリタイア向きかも。
自由な人を見かけても仕事が好きだから嫉妬も感じないし揺るぎもしないという人も世の中にはたくさんいるはずです。
今だから言えますが、僕はブラック企業勤めで精神的にも体力的にも詰んでましたので、ホームレスを見てもその自由がうらやましいと思うほど自由へ向けて心が動いてました。
ただ、家族を路頭に迷わすわけにはいかなかったので、後先考えずというわけにはいきませんでした。
投資とかを勉強しようとしたら思考回路がフリーズしてしまうバカな僕は節約しかできなかったわけです。
セミリタイアするかしないかは人それぞれですね(^^)