視力回復の悩みとメガネ人生

今回はコラム的に、視力についてです。

顔の上半分の画像

写真AC

『それって実際どうなのか』という番組でチャンカワイさんが視力回復?

イムリーなネタではないですが、少し前に『それって実際どうなのか』というテレビ番組を観ました。

フリマアプリで実際に稼いでみるとか、番組名通りの検証番組です。

ある日、その番組の1コーナーで興味深い検証をしていました。

それは、普段からメガネで視力を矯正している芸能人のチャンカワイさんが1週間メガネを外して生活。

確か1週間でした。

記憶違いで10日だったらすいません。

与えられた期間、目に良いといわれるあらゆる手段を試します。

はたして視力は回復するのか?

回復したといえば、した。

回復してないといえば、していない。

この曖昧な言い方になる理由は、チャンカワイさんが番組での視力回復以来、度が入ってないメガネ(伊達メガネなど)になったという番組内の報告はないので。

チャンカワイさんとは

2000年に結成、2008年に現在の『Wエンジン』という名前にしたお笑いコンビの一人。

メンバーは2人です。

ボケ担当のチャンカワイさん(1980年6月生まれ)

ツッコミ担当のえとう窓口さん(1973年4月生まれ)

視力低下とメガネ人生

僕は中学生の頃に裸眼視力1.5だった視力が、本を読み始めてすぐに悪くなりました。

気が付けば黒板の字が見えにくくなり、教壇の前から3列目までが席替え時の指定席となりました。

昔から視力回復に関しては、グッズや本、そして視力回復をうたった教室もあり、僕は教室通い以外全てやったと言えます。

ちっとも回復なし。

日常生活に必要だから度の入ったメガネをかけるようになるのですが、メガネをかけ始めるとさらに目が悪くなるのは早いものです。

メガネは、遠近両用でなければ約5メートル先がちゃんと見えるように合わせるとのことです。

その約5メートル先に合ったメガネを外さずに机上の作業もするようになると、約5メートル先に合わせたもので机上の30センチメートルくらいを見るのですから、目にハンパない負担がかかり、毎年のようにメガネのレンズの度を変えることになります。

遠近両用がベストなのだそうですが、慣れが必要なのと、ひとつのレンズに「遠と近」がわかる見た目の不自然さで若者への普及があまり進まないようです。

最近は若者のスマホ老眼が増えているとのことで、見た目の不自然さが軽減されたレンズがあるようです。

それでも使用にはやはり慣れが必要なようです。

現在僕は近視と老眼で、手元を見るときはメガネを外し、それ以外はメガネという生活です。

いつの頃からか視力回復が人生のテーマのひとつとなっていて、老眼になるような年になっても視力回復の道を探していました。

メガネの買い替えや視力回復グッズや本にどれだけお金をかけたかしれません。

「レーシックですぐに1.5だよ」

という声が聞こえてきそうですが、100%安全と言われないと厳しいです。

レーシックをした芸能人のゴシップじみた失敗談?を耳にするたびに100歩も200歩も後ずさりの気分ですね。

だから、今回のテレビ番組の検証は目から鱗でしたが、日ごろメガネで過矯正ぎみだった目の眼球のレンズ部分(水晶体)がリラックスしただけな気がします。

眼科で検査

老眼になったのを機に、久しぶりに眼科へ行って目に異常は無いか検査をしてもらいました。

中学生以来2回目のメガネの処方箋を作ってもらいました。

僕が行った眼科の先生が言うには、正視は0.8~1.2で、1.5はメガネ的には過矯正とのことです。

視力検査で裸眼視力2.0と聞くと、1.5以上なのでめちゃくちゃ目が良い印象です。

でも、1.5が標準なのではなく、1.5もすごく見えてるレベルなのだそうです。

メガネ屋で視力検査をして、そのままの流れでメガネを作ってもらっていた僕は、いつも1.5でした。

メガネの度数が合わなくなると、メガネ屋で視力検査して常に1.5が見える視力を維持していたのです。

おかげ様で車通勤で見えないということは一切ありませんでしたが、常に過矯正だからか、数年に1度は度数が合わなくなりメガネを買い替えなければなりませんでした。

退職を機にメガネの度数を変えてみた

退職して1日中メガネをかける必要がないと気づいた僕は、眼科で処方された通りの度数のメガネではなく、眼科の先生が言う正視範囲の最低ラインの0.8のレンズをメガネ屋で作って、近所の公園へ行ったり自宅でかけたりしました。

この0.8のレンズで、数十年にわたって得た視力回復の知識を総動員して取り組んで、視力回復という夢を叶えるのだ・・・と。

視力が回復するに従い、少しずつ少しずつレンズの度数を弱くして最後には裸眼視力1.2以上を目指すつもりでいました。

しかし、0.8のレンズのメガネは、メガネを外したよりはマシな見え方としても、車の運転はおろかテレビもまともに見えず、日常生活が困難。

視力検査で裸眼視力0.8くらいで日常生活に困らない人というのは、脳内視力という目の悪さを脳がカバーするという現象でもって支障が出ないとのことです。

メガネで一度も矯正することなく徐々に0.8くらいになるのは、脳的にOKだということでしょう。

対して、メガネで1.5に矯正してた人が、メガネ屋を出たらいきなり0.8とか、風呂に入るのにメガネを外して見えないというのは、脳がついていけないということなのだと思います。

日常生活が困難な0.8は早々にあきらめて、次に、眼科で処方箋を出してもらった1.2くらい?が見えるレンズをメガネ屋で作り視力回復に励むことにしました。

眼科の先生が出してくれた目に負担をかけない1.2くらいが見える処方箋のメガネレンズは、矯正視力がいつも1.5だった僕の目では、通常より少し見えにくい。

見たいものが微妙に見えないそのメガネをかけると、見えないものを見ようとするからか眼精疲労らしき疲れでメガネを外したくなり、結局使用なくなりました。

しばらくすると脳が慣れるとのことでしたが、くっきりハッキリ見たい欲求が抑えきれず1.5に戻ってしまいました。

新しいメガネを作ったついでに、0.8、処方箋通りの1.2くらい、1.5というように3種類やってみました。

レンズ代約4000円×2回で、トータル約8000円の勉強代でした。

ちなみに、従来通りの1.5が見えるレンズのメガネは、従来通り万年頭痛を引き起こしています。

目が伸びる

最近の研究では、約30センチ以内の近くの本やスマホなどを見るために目のレンズ部分(水晶体)を限界まで調節した眼球は、さらに近い所を見ようとすることに対して、結果として眼球の目の奥が伸びることで対応しようとするのだそうです。

眼球の目の奥が伸びるという現象が起こると、近くはOKでも遠くがNGになります。

多くの人の近視の正体は、その症状が原因とのことです。

今頃言いますか?的な感想でした。

仮性近視など、眼球のレンズ部分だけが原因なのが近視なんだというようなことばかりを言って、視力回復で荒稼ぎしてた本や教材をひたすら信じて行い、何も回復しなかった僕のような人が多いと思います。

結局、眼球が目の奥に向かって伸びた人は、元に戻らないとまで言い出しました。

そういうわけで、視力回復にひたすら取り組んでいる人は、眼科で眼球の形が正常の範囲かそうでないかを先ず聞くことをおすすめします。

遠くを見たり近くを見たりというポンピング作業や眼科処方の目薬で治る可能性が少しでもあるかをちゃんと聞いてから、視力回復などに取り組んだほうが良いということのようです。

ちなみに、目が伸びるのは、「遺伝」、そして「アジア系の人に多い」らしく、当てはまる僕のような人は、あきらめも肝心なようです。

何にしても目の健康は大切ですので、近視の疑いや老眼のきざしがあれば、目の健康チェックも兼ねて眼科で診てもらって結果を聞くだけでも安心かもしれませんね。

追記:クボタメガネで視力回復?

この『視力回復は永遠の悩み?』という記事を読んでくださったブロガーさんが教えてくれた「クボタメガネ」を紹介したいと思います。

窪田製薬ホールディングスという眼科医療のソリューション・カンパニーが手がけるクボタメガネ。

一般的に○○メガネというとチェーン店や町のメガネ屋を思い浮かべますが、この「クボタメガネ」は、ホームページを見るとわかるのですが、お店ではなく会社が開発中のメガネのことです。

先に述べた、目が伸びるという現象に着目し、それを抑えるというより改善を目的としたメガネのようです。

そのメガネをかけることで、目が伸びたことが原因で近視などになった人が視力を回復するという、夢のようなメガネのようです。

2020年5月や8月に被験者を対象とした結果、角膜から網膜までの長さが短縮したとのことです。

商業化に向けてのプロトタイプは完成しているようで、少しでも早い実用化を期待したいところですね。