12月のことを師走(しわす)ということは皆さんご存知かと思います。
意味を知らなかったので辞書で調べたら、「陰暦12月の異称」としかありません。
ネットで調べると、「お坊さん(師)が年内にお祓いをするのに忙しくなるから。師が走るくらい忙しいというのが語源」とありました。
早期退職(セミリタイア)の前に僕が勤めてた会社は、1年のうちで12月が一番忙しかったです。
普段からブラック企業をアピールするような態度の社長が、12月にはパワーアップして社員を更に人間扱いしなくなり、物理的にできない仕事、24時間では終わらない仕事を1日でやれと言い、それが雪だるま式に年末に向けて増えていくのでした。
ブラック社長の高圧な態度はブラック上司に乗り移り、さらにブラックな何かが憑依(ひょうい)した社員がやる気の空回りをしてストレスで怒り散らして、冷静沈着に仕事をこなす同僚に精神的ダメージを与えて仕事が進みにくくなる事態が毎年の12月にありました。
しかし、翌年に仕事の結果発表みたいなのがあると、12月は命の危険を感じるくらいに会社に拘束されて仕事をこなしたにもかかわらず、普段の1.5倍くらいしか仕事をこなしてなかったというおバカな結果。
要するに、会社が物理的にこなせない仕事量を受けてパンクして、普段通りの仕事しかしない仕事上手?な部署がチェックを怠(おこた)ったずさんな状態で次の部署(僕がいる部署)に仕事をまわして、僕がいる部署は仕事で溢れかえるわけです。
「ずさんな状態で仕事を次の部署にまわす」その部署は、いくら仕事が入っても定時か少しの残業で、クリスマスや忘年会をしっかり楽しんでました。
そして、僕がいた部署はクリスマスも忘年会も無く死にもの狂いで仕事をこなしてる最中に、既にやり終えた(前の部署がチェックをし忘れた)仕事の根本的なミスが発覚して、あっさりやり直し。
お客との最終の打ち合わせ?をしてなかったとかの、誰がゴーサインを出したかわからない仕事までいつの間にかやらされてて、もちろんお客が納得せずにやり直し。
僕がいた部署以外の部署が和気あいあいと年末最後の大掃除をしている時もみっちり仕事が入ってて、会社には僕がいた部署しか人がいない状態で、その翌日(会社が休みに入った後)も完了するまで帰れない仕事だったり・・・。
でも、フタを開けてみたら、通常程度の仕事量+結果として倍の仕事量となったやり直し仕事をこなしただけ、みたいな。
ブラックな社長はというと、やり直しで利益がでなかったことには触れず、忙しいことに満足するだけで、自分も年末ムードを楽しんでました。
それが、僕が勤めてた間、学習も進化もなくずっとでしたので、「筋金入り」とはこのことかと思わずにおれませんでした。
僕にとっての師は「反面教師」の意味での師であり、師走の12月は「急いては事を仕損じる」ということを叩(たた)き込まれた感じの月でした。
僕の下手クソな文章では、本当に死ぬかも?と思わせられた忙しさだった日々が上手く伝えられなくてとても残念です(ToT)