早期退職と才能

早期退職をしてみると、会社勤めのサラリーマンが定年退職まで居れたりするのも1つの才能だと思うときがあります。

もちろん会社に長く居るためには、人間関係を良く保つ努力も仕事以上に人一倍されてるはずです。

僕は自分のことを人付き合いが苦手だと思ってませんが早期退職をしました。

*あくまでも僕個人のことで、早期退職者が人付き合いが苦手などという意味は一切ないです。

僕は人付き合いが苦手ではないにしても、何かにつけて攻撃的な態度の人が苦手で、そんな人が上司とか同僚に居たりするとその都度僕は何とかして逃げました。

典型的な体育会の上下精神をたたき込まれた中学や高校の時点で、実は行く末が決まってたのかもしれません。

というのは、高圧的で理不尽であっても目上の人には逆らってはならず、似たような高圧的な性質を持つ同僚にも「まぁまぁ」と仲良くする精神で接するのが当たり前だと洗脳されたからです。

同じような環境で過ごしても、ちゃんと自分の意見を言って、間違いは間違いだと言う人もいたので、洗脳には個人差ありですが。

ブラック企業に入社して、高圧的な上司の間違いを即指摘するような新入社員は会社に長居できないか即辞めるという意味では、我慢精神の洗脳があったためにブラック企業でもしばらく生きながらえれたのかと思います。

そんな「我慢人間」の僕も精神に異常をきたしそうになった場合に“会社勤め”というものから逃げたわけですが。

さて、この連日の暑さで思い出すのが僕がいた会社です。

夏には一歩間違うと脱水症状と熱中症がダブルで襲ってくるような高温多湿の現場で仕事をしてました。

そんな現場に、社長はエアコンをきかせた所から来て社員をにらみつけて怒鳴り散らし、またエアコンのきいてる所へ帰って行くのです。

お調子者の上司や一部の同僚はそんな社長に同調して僕のいた部署のブラック化を強化しました。

そんな状況だと選択肢は「逃げる」しか思いつきませんでした。

僕は仕事の才能はなかったですが、お金の節約にはやや才能があったということで今があるような気がします。

僕の場合、「逃げ」イコール「転職」ではなく「早期退職(セミリタイア)」で無職です。

早期退職して本を書いていると文才がないとつくづく思いますが、それをたまに読んでくれる人もいるし、本を買ってくれる人もたまにいるので今のところは早期退職を後悔していません。

ただ、家族が安心する「安定収入」じゃないことが悩みの種です。

何とかやっていける蓄えがあっても「安定収入」を求めるところが、会社勤め時代の隷従(れいじゅう)精神の目に見えない手かせ足かせが未だに外れてないということかも。

自由人精神もある意味で才能が必要なのかもしれませんね。