早期退職と社会的役割

テレビドラマを何気に観てたら、50歳代の引きこもりが話の筋に出てきました。

その風貌は、太ってて頭ぼさぼさ。

上手く表現できないですが、あれが世間の引きこもり(50歳代くらい)に対するイメージなんだろうなと感じました。

ドラマの話の途中で、引きこもり役の人に対して直接ではないですが、「社会的役割を果たしてない」みたいなセリフがあった気がします。

その言葉も、世間の引きこもりに対する言葉なんだろうなと思いました。

僕は会社を早期退職後、電子書籍出版で細々と小説を書いてます。

そのせいか、マンガやアニメ、フィクションのドラマを、いつの頃からか作り手側の目線で見てしまうようになってしまってます。

*小説のペンネームは、このブログ下にある本のペンネームとは異なります(^^)

作り手目線だと、一緒にテレビを観てる家族が気にしない話の展開や何気ないセリフが気になってしまうわけです。

社会的役割って、何?

テレビ(マスコミ?)のイメージ付けって怖いです。

世の中は広いので、イケメンでダンディな風貌の中年の引きこもりもいると思うんですが、役としてイケメン俳優さんが引き受けないのかなぁ?

ところで僕は、有名な成功者のことでふと想像するんです。

今や世界的に人気となったマンガの『鬼滅の刃』を描いた作者・・・。

どんな人かはウィキペディアで読むくらいでしか知りませんが。

その作者が、売れる前の数ヶ月や数年というある期間、部屋に閉じ籠(こも)ってマンガを描いて、描くもの全てが世間に全くウケなかったとしたら、どこかの会社に就職してサラリーマンをやってたのかなぁ?とか。

いや、もしかしたら自分を信じて、世間が自分のマンガを認める日が絶対にやってくると信じて、50歳、60歳、70歳になっても日の目を見ることなく描き続けてたのかなぁ?とか。

この場合、前者のようにマンガを描くことに集中してる間と後者のような場合は、僕が観たドラマでいうところの「社会的役割を果たしてない」みたいな感じ。

別の話で言うと、僕が大好きな『ハリー・ポッター』の作者のJ・K・ローリングさんは、最初の作品を執筆してたときは生活保護を受けてたそうですが、そのときも「社会的役割を果たしてない」みたいに思われてたのでしょうか?

僕はバカなので「社会的役割を果たしてない」という言葉の定義みたいなものの理解に苦しみますが、頑張って理解しようとすると、仕事でも投資でも何でも良いので、「今この瞬間から」「できれば口うるさい誰かが見てる目の前(状態)で」所得税を払えるだけの稼ぎをしなさい!ということでしょうか?

極論を言うと「何でも良いから税金払え!そしたら社会的役割を果たしてると認めてやる!」みたいな感じでしょうか?

それとも、無給のボランティアでも良いから「今この瞬間から」「できれば口うるさい誰かが見てる目の前(状態)で」人のために体や頭を動かしなさい!ということでしょうか?

僕は会社を早期退職してからずーっと引きこもりの感じです。

用事が無いと家から出ないというだけですが。

税金で言うと、僕は会社を辞めた翌年は確定申告でしたが、その次からの住民税の申告では、税金が取られるようなお金を稼いでないこともあり「ゼロ申(しん)」です。

「ゼロ申」という言葉は、ある年の住民税申告の会場で僕を担当した見習いの係員がベテランの係員に僕の申告用紙のことで話をした際、その人たちがそう言ってました。

所得ゼロの申告、略して「ゼロ申」だと思います。

税金を払うことが「社会的役割を果たしてる」のだったら、「物を買って消費税を払ってますが・・・何か?」と言いたいところです(^^)

このご時世、仕事内容の変貌についていけない人やそもそもの仕事自体が無くなった人が大勢いると思います。

だから、引きこもり、別にいいじゃないですか、と言いたいです。

周りがくだらない正論を引きこもりの人にぶつけて、自分たちのストレス解消のために引きこもりいじめをしなければ、そのうち何らかの芽が出たり、そのうち就職したりするんじゃないかと僕は思います。

ニュースを見てたら、経済的損失が何とかということをよく耳にしますが、正論を言う人によるストレス解消のいじめが引き起こす精神的損失が一番の経済的損失かも?と思うときが多々あります。

引きこもりにも千差万別あると思いますので一概に全てを肯定しませんが、会社を早期退職して数年経つ僕は、テレビドラマの引きこもり役の人の名演技に自分を重ねてしまったのかもしれません。

ちなみに僕は、子供の行事で学校へ行くこともあるので、太らない心がけと頭ぼさぼさで外出しないという見た目の努力くらいは心がけてます。

50歳を過ぎた現在は、油断するとすぐにメタボですが(^^)