早期退職と反面教師

早期退職のネタを書こうとすると、会社員時代の愚痴ばかりです。

やっぱり嫌な記憶って、ちゃんと覚えてるもんですね。

後から後からどんどん思い出します。

勤めてたのがブラック企業だったからか、円満退社みたいな感じは微塵もなく、僕は会社を去りました。

客観的に見て「一抜けた!」的に早期退職で辞めていく人間が許せなかったのだと思います。

さて、上司は給料が良いのか、宵越しの銭は持たないみたいに使うのか、いつも高そうな車に乗って最新のスマホを持ってました。

まぁ、周りを見たら僕と同じくらいの給料のはずの同僚も高そうな車に乗って最新のスマホを持ってたりしましたが。

ちなみに会社にいた当時の僕は、ずっとひと月1000円くらいのauのガラケーで、つい最近UQモバイルにして機種代無料でもらえるスマホにしました。

「今月1万円超えたよ」とか「このスマホは10万円したよ」とか。

僕はそのとき、ずっとひと月1000円くらいの維持費のガラケーでした。

そもそもスマホに興味がなかったのもお金を貯めるには幸いでしたね。

3年に1回くらい高そうな車を買い換えてた同僚が、早期退職で辞める僕に向けた「怨みあり」みたいな目を久しぶりに思い出しました。

顔を思い出せないですが、その目つき、その雰囲気みたいなものを思い出したという意味です。

ブラック企業に就職して、ストレス解消みたいに自分へのご褒美を繰り返した人は、嫌でもずっとブラック企業にしがみつくしかない。

あったらあっただけお金を使う人は、もしかすると定年退職しても「お金が無い」と言って働かなければならなくなるかも。

その同僚は、僕に「怨みあり」みたいな目で見て、裏では社長や上司に僕の悪口をあること無いこと散々言ってたみたいでした。

その本音は、「お金を貯めて会社を辞めれるお前に腹が立つ」という感じが、発する言葉の節々からひしひしと伝わってきたのを覚えています。

給料は同じくらいと仮定して、後は、アリかキリギリスか、です。

「辞める」イコール「お金あり」と思ったのか、僕にしきりに貯めた金額を聞いてきたことを覚えています。

僕はもちろん正確な数字は言わず、「再就職するまで数ヶ月は暮らせるくらい」とお茶を濁す返答を同僚にしてましたが、ある日突然、社長や上司が僕を睨(にら)んで言ってきた言葉を覚えてます。

それは、「お前は、金(かね)が貯まったから辞めるのか!」というような言葉。

僕は、社長や上司と一切話さないというくらい普段は関わりがないのに、いきなりそんなことを言われるのでした。

社長という立場の人が一社員の話を聞いて本人に噛みついてくるところも今思い出すと、ブラック企業恐るべしです。

浪費癖の反面教師な人だらけな会社だったことも僕が早期退職できた理由のひとつかもしれません。

高級車に乗って最新のスマホを持っていながら、給料日前にはコンビニ弁当を買うお金もないという人が身近にいたら、お金の使い方を真剣に考えるというものですね。