学生時代にアルバイトをしました。
その仕事は、コンビニとか喫茶店とかではなく、土方みたいな体力仕事でした。
今思うと、最初にしようと思ったアルバイトが接客業かそうでないかで、自分が社交的かどうかがわかる気がします。
何でもそこそこできるオールマイティーな人は別ですが、僕の場合、アルバイト募集の新聞折り込みチラシを隅から隅まで見て選んだのが現場の体力仕事でした。
時給いくらで細く長くではなく、日給いくらで太く短くという考え方?
実は若いときからだった?
就職しても定年まで働く気が無かったのかな?なんて思います。
セミリタイアするまで勤めた会社の僕が所属してた部署は、接客とは無縁だったので、ブラック企業ながらも仕事内容的には向いてたのかも?と今さらながら思わせられます。
さて、僕は、そのアルバイトをしたときに400ccの中型バイクを購入し、ハマりにハマりました。
挙げ句の果てには大型バイクが乗れる免許も取りました。
大型バイクはアルバイトの収入では買えなかったので、社会人になって買いました。
そのバイク熱は、セミリタイアをするための節約をするまで続きました。
今となっては、バイク関係にお金をいくら使ったかを思い出したくもありません。
理由は、そのお金が今あれば、もう少し余裕な暮らしができてると思うからです。
まぁ、そのように使ったお金は、たとえバイク関係の浪費に消えなくても、若気の至りで他の趣味に使ったのだと思いますが、何にしてもトータルでは後悔する金額だと思います。
土方みたいなアルバイトをしてたときに多種多様な人を見ました。
「THE 日雇い」という感じの人で、1ヶ月くらいしっかり働いて、お金が貯まったらすぐに居なくなったベテランの人。
その人は、そのお金が無くなるまで遊んで暮らし、お金が無くなったらまたその会社で日雇いとしてお世話になるのだと言ってました。
順風満帆な会社経営が、あることがきっかけであっさり終わったという元社長もいました。
本業の農業が暇になった時期だけ来るという東北の方言が印象的だった人が何人かいました。
それから、自分のことを何も語らない無口な人も。
休憩時間に話をすると、たいていの人はにこやかに自分語りに夢中な人ばかりで、押しつけがましいことや説教くさいことを僕に言う人はあまりいませんでした。
それが、自分のことを語らない無口な人が、1回だけ僕に説教くさいことを言ってきたことがありました。
常々が無口なんで、一言だけでしたが。
普段は自転車で行ってたアルバイト先に1回だけバイクで行ったことがあるんです。
中型バイクを買った僕が自慢げにアルバイト先に乗って行ったわけですが、たくさんの人が「カッコいいな!」とか「何ccのバイク?」とか言ってきたのに対して、その無口な人は、ポツリと「バイクなんかで無駄に金を使うなよ・・・」と言いました。
完璧な記憶というわけじゃないので、正確にはそのような感じのこと。
僕は完璧にバイクにのめり込んでたので、(おっさん、バイクの面白さが全然わかってないな)と思いながら無視したのでした。
今思えば、その無口な人は、どんな趣味であっても楽しむお金の余裕が無かったのだと思います。
今の僕のように(^^)