早期退職の成功

例えば宝くじが当たって早期退職を考えたとします。

その金額は、多くもなく少なくもなくて、贅沢をしなければ早期退職が実現しそうな金額だったとします。

会社勤めが嫌だった場合、早期退職しますか?

僕は既に早期退職して無職なので論外ですが、僕が現役で仕事してたらどうなのか?というのを考えるともなく考えてました。

実を言うと、早期退職に限らず、定年退職時に十分なお金があるかそうでないかも全く同じだと思います。

アメリカでは、アメリカンドリームという言葉があるようで、一見、何かの分野の成功者に思えます。

しかし、カッコいいネーミング以外は、露骨に「お金持ちになった」という意味しかないのではないかと思えたりします。

「めちゃくちゃ頑張って、その分野の先駆者になって超有名人!でも、貧乏でお金に困ってる・・・」って言われても、それって夢を叶えた人なの???それってアメリカンドリームなの???、みたいな。

何が言いたいかと言うと、日本で成功してジャパンドリーム?なんて言葉は聞いたことないですが、早期退職者でも定年退職者でも、自らをお金に困らないようにした人は「夢を叶えた人」=「成功者」じゃないかと今さらながら思います。

セミリタイアは正直言って微妙かもしれませんが、お金に困らない悠々自適な無職生活ができてたら「成功者」なんじゃないかと思います。

ただ、会社を早期退職するのには結構な勇気が要り、早期退職したい理由があっても、たとえお金があったとしても早期退職しない人が多いでしょう。

さて、子供が入院する病院に泊まり込みで付き添いをしてると、僕と違って見るからにお金持ちな感じの人が子供と別れて帰って行きます。

その親が子に言う言葉、聞くともなく僕の耳に入った言葉は、「仕事があるからごめんね」でした。

物の価値観、考え方は人それぞれです。

僕がいた会社は子供ができても何の配慮もないブラックなところだったので、子供が会社の休日に生まれてくれたときには、子供が生まれた喜びよりも、会社に休むと言わなくて良かったという思いのほうが強かった。

学校の行事も仕事を優先させられてましたし。

有給休暇を消化することに対してバカみたいに文句を言われるか、休めないと言われるかのブラック企業にいたので、贅沢できなくても、子供と一緒に居れるだけで良いという思いになったのだと思います。

定年退職がサラリーマン人生の成功だとしたら、僕は大失敗。

でも、「早期退職を成功させた」みたいな。

会社を去る前のクライマックスと、会社を辞めたことで出勤の慌ただしい朝がプツリとなくなったときの静寂を思い出してほくそ笑んだりしてます(^^)