早期退職とピアノ

会社を早期退職してから大きな物は何も買ってないと思ってましたが、そういえば、ピアノを買ってました。

子供が入院してからずーっと音を聴いてないので、ふと、「いつ買ったんだったかな?」と思った次第です。

ピアノと聞いて、お金持ち?と思われる人もいるかと思います。

しかし、我が家のピアノは20万円もしない年代物の中古品です。

「定期的に調律しとけば10年はもちますよ」という、よく考えてみればピアノ屋の決まり文句?で決めた、みたいな。

もちろん僕が金額ファーストだったのは言うまでもありません。

でも、僕のパートナーは、かなり気合いを入れてメーカーを選び、製造の年代を気にしてたりしたので、金額はともかく品質的に納得はできたのだと思います。

購入時の話をすると、店舗に見に行くと、ピアノは高いものというイメージで攻めてくる業者がいました。

対して、安い物もあれば高い物もあると親切に教えてくれる業者もいました。

何回か前者の店舗に通って、「中古でも最低70万円くらいは出さないと!」と叩き込まれて悩んでたのですが、後者の親切な店舗に1回行って数時間で購入を決めましました。

今は新品を買うと材料があまり良くないとか、海外の物を買うとじゃじゃ馬だとか、一見新品同様でも音大生や音大を目指すレベルの人が所有してたのと小学生レベルの人が所有してたのとではわけが違うとか、調律をちゃんとしてたのとしてなかったのとは違うとか・・・・。

ピアノ選びは難しいみたい。

*「じゃじゃ馬」というのは、新品、中古問わず調律師泣かせのひどいピアノという意味らしいです。

僕的には《スタインウェイ》というメーカーのマークが好きだったのですが、結局は《ヤマハ》のアップライトのピアノに決まりました。

もちろん《スタインウェイ》のグランドピアノを置く場所も買うお金も我が家には無いです(^^)

さて、会社を早期退職して無職でずっと家に居るから、ピアノ教室で子供が教えてもらったことを家で子供に教えてもらおうかと少しは思ったことがありました。

でも、ピアノを買ったときは会社を辞めたてホヤホヤで、心の余裕がなかったのです。

会社を辞めると言ってから、いい歳した人たちからイジメを受けたような日々で退職日を迎えて、上手く表現できないですが精神がおかしくなった感じで退職日を迎えて無職になりました。

僕がいた会社は、会社を辞めると決まった人間には何を言っても良いみたいな人たちがいたブラック企業です。

社長も上司も同僚もそうでした。

会社はそんなでしたが、家に帰ると会社とは全く異なる空気というか雰囲気ですので、僕が会社でとんでもない目にあって病むぎりぎり寸前だったとしても、我が家はピアノをいつ買おうかみたいな話で持ちきりだったんです。

退職前後の僕は、車を運転してピアノの店に家族を運ぶと、店内の隅っこで、顔は笑顔だけど心の中の自分は狂いそうな頭を抱えてた、みたいな。

ふと思いましたが、あの時、退職日までに僕を辞めさせたら上司や同僚に賞金でも出たのかな?

ある日突然会社に来なくなった、みたいな人に対して会社は退職金を出さなくて良いというのならあり得ますよね。

そんなわけで、買ってから家にピアノが来た記念日的な日のこともあまり記憶になかったりします。

あれから子供にピアノを教えてもらう時間はたくさんありましたが、僕は磨き専門です(^^)

車は青空駐車なので全く磨きがいがないですが、家の中のピアノは20万円以下と思えないほど輝いてます(^^)