早期退職後の恐怖

タイトルに早期退職と付けなくても・・・と思われそうですが。

僕の場合、会社を早期退職してから家族以外の人とほとんどしゃべってません。

今回、子供の入院中に病院の先生や看護師さんと話をしましたが、長く居たにもかかわらず世間話的な会話はごく僅(わず)かで、全体的には事務的に必要な会話ばかり。

対して、僕とかわりばんこで泊まり込みの付き添いをしてたパートナーは、先生や看護師さんといろんな話を楽しくしたそうです。

まぁ、サラリーマン時代の僕は、しゃべらないとやっていけない営業職ではなかったので、元々「しゃべり脳」?が鍛えられてもないわけで、先生も看護師さんも話が弾まないのが直感でわかったのかも。

さて、タイトルの「恐怖」。

何が恐怖なのかというと、やっぱり対人です。

でも、人と話をすることは、話が弾まないにしても億劫(おっくう)でも苦手でもありません。

なので、先生にも看護師さんにも普通に話しかけてはいました。

ただ、話が続かない、話が弾まない、笑いのツボが異なる、みたいな。

「で、何が恐怖なの?」ということですが、僕が身につけた常識で理解できない人の行為です。

ブラック企業に在籍してた当時は、会社では理解できない人だらけでしたが、それが功を奏して?と言わんばかりに、会社以外で聞く酷い言動にあまり何とも思わなかったようです。

スーパーやお役所で大きな声でクレームじみたことを言ってる人に遭遇しても、どこかで僕の身に降りかかってもそんなに動じることはなかった気がするのです。

それが、ブラック企業を辞めて引きこもりのように家に居ることが多い現在は、脱ストレスでクリーンでピュアな精神になりつつあるかのごとくです。

要するに、世間知らずな精神状態になりつつあるようなのです。

長らくの入院が終わった子供の退院の帰り道でのこと。

信号のない交差点の一旦停止で車を停止して左右確認をして右折しました。

その曲がった方向から速度超過で走ってきたホンダのバイク(250ccのレプソルカラー)の運転手さんのご機嫌を損ねてしまったようで、とてもしつこくブンブンとふかされてしまいました。

別に危険なほど近くに来たときに僕が進行を妨げたわけではなかったですが、速度超過のその運転手さんはムカついたのだと思います。

もう、子供はそのバイクの音を家に着いてからも怖がっていて、僕も例外ではありませんでした。

バイクの運転手はヤンキーではない中年っぽい人で、バイクもうるさい改造をしてるわけでもなかったですが、客観的には夜にうるさく走る人たち顔負けで、そのバイクのエンジンを壊したいのか?と思えるほどブンブンと音を出してました。

以前ならこんなに心拍数が上がらなかったと思いますが、世間と交わらないことですっかり心臓もなまってしまったのか?と思わせられました。

子供の退院なんて他人様の誰にも関係ないことですが、やっと退院できて喜びのさなかの帰宅中に起こった怖~いお話でした。