新卒で会社勤めを始めたときに思い描いた未来は、60歳の定年退職後を楽しみにすることだったことに最近気づきました。
結局は会社や世間が決めた60歳や65歳などの定年を、自己都合で決めた年齢で早期退職するに至りましたが。
僕は一応決めていた早期退職の目標年齢が50歳でした。
しかし、いろいろあってそこまで我慢(がまん)ができなかったです。
僕の場合、入社した会社がブラック企業だったことは不幸ですが、いくら頑張っても定年まで働くことが不可能というブラック企業の真実に30歳くらいで気づいたことは自分を今更ながらほめてあげたい。
ブラック企業にしがみついて少し出世して部下を辞めさせ業績を横取りしながら生き長らえる上司でさえも、社長とかに難癖(なんくせ)をつけられて定年前に辞めさせられるような会社でした。
全ては社長とその親族役員とかの繁栄のため。
でも、社員は安月給だというのに毎日会社帰りに疲れきった自分への小さなご褒美(ほうび)です。
そして、週末や給料日後のご褒美。
そしてそして、年間数回の家計無視のビッグなご褒美。
そんなご褒美三昧なことをしてたので、同僚や上司はいつもお金が無いと言ってました。
たぶん今もお金が無いと言いながらどこかで仕事をしてご褒美三昧なのかなぁと、ふと同僚や上司を思い出すときがあります。
僕はそんなご褒美三昧な生き方を否定しないですが、僕が辞めると知られたときに《僕だけ給料が良かった説》が所属する部署で言われて、過去の業績否定、人間否定など、挙げ句には辞めさせないとまで脅(おど)され、さんざんな目に遭いました。
僕は上司や同僚のように高額な車を買うこともなかったので、「アリとキリギリスの話は知ってますよね?」と言ってやりたかったですが、僕が辞める直前の上司や同僚の殺気から冗談ひとつ言えずに会社を去りました。
昨今は殺人的な気候ですので、エアコンの無いところで仕事をせざるを得ない人とかは特に早期退職を計画することをおすすめします。
僕は過酷な現場で仕事をしていたこともあり、30代後半には体力的に限界を感じていました。
部署異動に応じてくれない無慈悲な会社を50歳手前で辞めると、世間の評価はドロップアウト(落ちこぼれ)です。
でも、そんな僕は、今は悠々自適に春夏秋冬を楽しみ、庭いじりや読書などで充実した日々を送っています。