早期退職したらやることを、あれもこれもと考えてたときがありました。
今から考えると、休みも満足にもらえなかったブラック企業勤めを続けるための歪(いびつ)なモチベーションを維持するためでした。
「歪(いびつ)な」と書いたのは、まともな休みがほとんどない会社だったため、休みの家族サービスがまるでできないし、子供の学校行事もちゃんと行けたためしがないのに、心の中では家族のために頑張ってる!なんて考えてたので。
今思えば、「何が家族のためだ、バカじゃねぇか?」という感じです。
ただ、僕が、転職しての新天地に自信がなかっただけじゃないかと。
給料が安くなろうが新天地を求めて転職したほうが、家族の前で笑顔でいることができただろうし、会社勤めというものをこれほど毛嫌いすることもなかったと思います。
究極に毛嫌いしすぎた結果が早期退職です。
そうは言っても、世の中には僕がいたブラック企業を上回るところなんてもっとありそうですから、今となっては転職しなくて良かったと思うこともあります。
さて、「旅」ですが、せっかく早期退職したのに行ってません。
若かりし頃によく行ったので、早期退職前に考えてた旅の計画を勢いで行動に移すかと思いきや、ほぼどこにも行ってません。
子供の学校のルーティン?が絶対なので、家族全員で長期旅行なんてできませんし、子供は虫嫌いなのでキャンプも嫌だそうで。
*ちなみに夏や冬の休みは部活動があって、子供は学校にしっかり繋がれてます。
ブルーカラーの仕事しかできない僕が定年まで頑張ってたらボロボロもいいところなので早期退職して良かったのですが、実際に辞めてみると家族持ちは若かりし頃のように思い立ったが吉日じゃなかったですね。
余談ですが、早期退職した後、子供の夏休みの予定が数日空いたときにテーマパークに遊びに行ったのですが、数百km離れた遠方にもかかわらず会社の元同僚に会いました。
その同僚は上司に優遇されてるところがあったので休みも取れたのだと思います。
数百km離れてて、しかも広大なテーマパークで絶対に会いたくない人に偶然会う確率って凄いです。
僕はその同僚にも酷い目にあわされたのでもちろん無視しましたが、テーマパーク内にあるお土産を買う場所で、少し離れたところから睨(にら)まれました。
そして、帰宅して1週間後くらいに自宅前に駐車してある車に初めてイタズラされてました。
その同僚や会社の人がやったという証拠は無いですが、辞める前に「お前の家を知ってるよ」という不思議な脅し?もありましたので。
僕の家に遊びに来る仲じゃないのに「家を知ってる」なんて伝えてくるところは、狂気のブラック企業あるあるですね。
そのイタズラは、車のリアワイパーに会社で使ってたようなウエス(布切れ)が挟まれてたというものです。
自宅前の駐車場に不法侵入して、すぐに気づくフロントワイパーじゃなくリアワイパーにウエスを挟むという行為。
わざわざワイパーに挟んであったので、風で飛んできたものじゃないのは確かです。
僕や家族が知らずに車を運転して周りの笑い者になるのが狙いだった、みたいな。
僕がいたブラック企業の人が考えそうなことだと鼻で笑って、もうかかわりたくないのでウエスはゴミの日に指でつまんで捨てときました。
キズじゃなくて良かったです。
車のイタズラって、相手が誰かわからないことが多いのがウザいですね。